三男(えだまめ)のそけいヘルニアに気づいたのは、生後2ヶ月ごろのことでした。
それからはネットを調べまくって情報をかき集め、手術が無事終わるまでドキドキ過ごしていました。
そんな我が家の体験談を書いておこうと思います。
そけいヘルニアって何?
まずはじめに、そけいヘルニアとは何か?
知らない方のために、簡単に説明しておきます。
そけいヘルニアは、先天性(うまれつき)と後天性(加齢)のものがあります。今回は先天性のものについてです。
そけいヘルニアとは、そけい部から内臓が脱出することによって柔らかい腫れが出現する病気です。
普通は産まれる前に閉じるはずの穴が閉じなかった場合に起こります。
発生率は女の子よりも男の子の方が高く、ヘルニアが出る時期は1歳未満~学童期までさまざまです。
大半は腸が脱出しており、押すとぐじゅぐじゅっと戻るので問題ありません。しかし、女の子の場合は卵巣が飛び出していることがあり、捻れて卵巣が壊死してしまうことがあるので注意が必要です。
また、まれに腸が飛び出したあとで穴に締め付けられ、押しても戻らないことがあります。これを「嵌頓(かんとん)」といいます。血流が途絶えて壊死を起こすことがあるので、一刻も早く病院に行く必要があります。
体験談①:そけいヘルニア発見~へそヘルニアの治療
私がえだまめ(三男)のそけいヘルニアに気づいたのは、生後2ヶ月を過ぎてすぐのオムツ交換の時でした。
そけい部の左上が膨らんでいることに気づいたのです。絶対なんかおかしい! っていうくらいには膨らんでいました。
すぐにネットで「そけい部 膨らみ」等で検索しまくり、そけいヘルニアだろうとほぼ確信しました。
その日はたまたま予防接種の日だったので、ついでに医師に聞いてみました。

今朝、このあたりが膨らんでいたんですけど…そけいヘルニアでしょうか?

(そけい部を触りながら)…あー、そうですね。
ここは入院の設備がありませんので、他の病院を紹介しますね。
やっぱり!!
ということで、2週間後に違う病院へ受診に行き、そこで医師からそけいヘルニアについて説明を受けました。

やっぱり手術になるんですか?

1歳くらいまでは自然に穴が塞がることもあるので、1歳までは様子を見ましょうか。
なんと、自然に穴が塞がることもあるのか…! 手術をしなくてもいいのなら、そっちの方がいい!
ということで、そけいヘルニアについては1歳ごろまで様子を見ることになり、その日はへそヘルニアの処置をしてもらうことになりました。
へそヘルニアっていうのは、いわゆる「でべそ」です。おへそも確かに少しですが飛び出していました。
へそヘルニアは、綿球圧迫法という処置をしてもらいました。綿球圧迫法とは、その名の通り綿球をおへそに押し当てて上からテープで固定する、というものです。ようするに出ているのを押さえるだけですね。
2週間ごとに綿球とテープの貼り替えに受診することになりましたが、1ヶ月経たないうちに治ってしまいました。単純な処置なのにすごい…!!
体験談②:定期受診~手術の確定
へそヘルニアが治ってから次の受診までは2ヶ月以上ありましたが、前回受診からそけい部が膨らむことはありませんでした。

もしかして、もう穴ふさがってる感じ…?
わくわくしていましたが、どうやら穴はまだあるようです。次回は2ヶ月後の受診が決まりました。
それから1ヶ月半後…お風呂で泣いている時にそけいヘルニアが出ているのを発見…!
その後は泣くたびに出てきていたので、受診の時にそのことを話すと、1歳すぎたら手術することが確定になりました。
がっくり…
手術日を相談し、1歳1ヶ月をすぎた頃に手術をしてもらうことにしました。
体験談③:術前検査~手術・退院~術後検診
手術の2週間前ごろに術前検査に行きました。
診察 → 心電図 → レントゲン → 採血
と、1歳児にはハードなスケジュールで、後半はもうぐずぐずでした。
手術前日に入院。その日はとにかく色んな人が代わる代わる病室に来ては手術に関する説明をしてくれました。同意書もいくつか書きました。
そして手術当日。9:30ごろから手術開始し、11:00ごろに無事終わりました。
切った場所は溶ける糸で縫って、その上から医療用ボンドで固めてあるとのことでした。抜糸はいらないのね。よかった。
翌日、主治医に診察をしてもらい、問題なかったので退院となりました。
それから半年後くらいまで3回にわけて術後検診に行き、傷もキレイに治ったので治療は終わりとなりました。
手術の痕って残るの?
気になるのはここですよね。
えだまめは腹腔鏡ではなく切って手術をしたのですが、4歳になった現在は、探してもなかなか見つけられないくらい傷は目立たなくなりました。
知らない人が見ても絶対手術したってわからないくらいキレイです。
おわりに
そけいヘルニアで手術が決まった時は、もうとにかく色々調べまくって、精神的にはかなりきつかったです。
簡単な手術とはいえ、やっぱり我が子となると怖い。
でも手術せずに嵌頓になるほうが怖いですからね。
これから子どもさんの手術を控えておられる方、不安でいっぱいだと思いますが、お医者さんと子どもさんの力を信じて頑張りましょう!
コメント