皆さんは自己肯定感が高い方か低い方かどちらでしょうか。
私は普通の人よりも低い方なのですが、自己肯定感は小さい頃の関わり方次第で高めることができます。
自己肯定感は親が育ててあげることができるものだと思いますので、どう子育てしていけば良いのかを考察していきます。
自己肯定感とは
自己肯定感とは、文字のままで「自分を肯定する感情」のことです。
何かと自分を「ダメなやつ」と否定してしまいがちな人は自己肯定感が低いということになります。
なぜ自己肯定感が低いといけないのでしょうか。
自己肯定感が低い人は、何をする時でも自分自身を信じることができません。自分自身を信じられないということは、常に不安が心の大半を占めてしまうことになります。
常に大きな不安を抱え込みながら生活していくのは、心に大きな負担となります。
では、自己肯定感はどのようにして育てていけばいいのでしょうか。
大人になってから自己肯定感を高めるのはとても大変なので、子供のうちから正しい褒め方をしてあげることが大切です。
自己肯定感を育てる褒め方
自己肯定感を育てるための正しい褒め方と言われても、ピンとこない方がほとんどだと思います。
褒めるんだから、「すごいね」「上手だね」って言ってればいいんじゃないの? という人もいるのではないでしょうか。
実は、褒め方にも良い褒め方と良くない褒め方があるのです。
自己肯定感を育てるために良い褒め方について、いくつか詳しくみていきます。
結果ではなく過程を褒める
「褒める」やり方で一番簡単なのは、子供が何かをした時にその結果に対して褒めるという方法です。
例えば、子供が絵を描いて「できた!」と見せにきた時です。

わー、すごいね! 上手に描けたね!
このように褒めるという方がほとんどではないでしょうか。
この褒め方が悪いというわけではないですが、決して良い褒め方とは言えません。
なぜなら、この褒め方だと「上手に描けた時だけ褒めてもらえる」と思ってしまうからです。
ちょっと失敗したな、と思った時に「上手に描けなかったから見せにいくのはやめようかな」となってしまうのです。
そうなってしまわないために、結果ではなく過程を褒めてあげましょう。

頑張って描いてすごいね。もし失敗しちゃっても、一生懸命描いたらどんどん上手になっていくから、また見せてね。
このように褒めてあげることで、子供はより安心して次の作品を見せに来ることができます。
経過を褒めたうえで結果を褒める時は「以前と比べてどうだったか」や「具体的にどの部分が良いのか」も伝えてあげると良いです。
一度褒めた内容でも何度も褒める
何度も同じことに対して褒めるのはしつこいように思うかもしれませんが、とても大切なことです。
人は褒められたことを強く覚えておくことができません。
それよりも、怒られたり否定されたことの方が強く印象に残ってしまいます。
同じことでも、何度も何度も褒めてあげることで子供の印象に残っていってくれるのです。
褒められて嫌な顔をする子供はほとんどいませんので、存分に褒めてあげてください。
直すべきところ → 良いところの順で伝える
先ほどの話からも続きますが、人は大抵嫌なことの方が印象に残りやすいです。
褒めた後に「でも、ここがダメだったね」と言ってしまうと、褒められたことよりも否定されたことの方が強く心に残ります。
逆に、褒められたことで舞い上がってしまって、後の言葉が頭に入ってこないという子もいます。
注意するべきことや直してほしいことがある時は最初にしっかりと伝えて、そのあとに小さなことでもいいのでできたところを褒めてあげるようにしましょう。
適度なボディタッチをしながら褒める
子供の年齢次第では厳しい場合もあるかもしれませんが、できることならこれは是非取り入れて頂きたいです。
頭を撫でてあげてもいいですし、背中に手を当てておいてあげるだけでもOK。
心を許している人に体に触れられるのって、大人でもかなり安心します。
褒める × 触れる で効果が何倍にもなりますので、オススメです。
自己肯定感を育てるためにNGな行動
褒め方についてはなんとなくわかっていただけたと思います。
次に、自己肯定感を育てるために絶対にしてはいけないことについて説明していきます。
人から子供のことで褒められた時に「そんなことないよ」と謙遜する
あるあるだと思います。
ママ友や先生などに「○○くんは勉強できて賢いですね〜」「○○ちゃんは走るのがとても早いんですね」と褒められた時に、

いや〜、全然ですよ!
この前も○○ができなくって…
なんて謙遜して子供のできないところを並べ立てる人、結構います。
子供がそばにいてもいなくても、これはやめておきましょう。
「普段は褒めてくれるのに、他の人と話す時はできないところばかり言って褒めてくれない」と子供が思ってしまったら最悪です。
ついつい謙遜したくなる気持ちはわかりますが、褒められているのは親ではなくて子供なので、しっかりとできるところは認めてあげる発言を心がけるようにしたいですね。
何度も同じことで注意をしていると、「前にも言ったでしょ」と言ってしまう
これもよくやってしまうやつですね。

何度言ったらわかるの!
言いたくなります。すごくわかります。
なんで子供って同じことを何度もやっちゃうんでしょうね。
怒られるってわかっててもやめられない場合があるから困ります。
この言い方の何がいけないかというと、「何度も同じことで怒られるなんて、自分はダメなやつだ」と思ってしまうからです。
子供って怒られても時間が経つとケロっとしてるように見えるんですけど、意外と心には怒られたことが残っています。
「あー、前もこれで怒られたな」
とか、こちらがわざわざ言わなくても思ってることが多いです。
そんな時に「前にも言ったでしょ」なんて言葉が飛んでこようものなら、もう自己否定モードまっしぐらになってしまいます。
ついつい言ってしまっていないかな? と一度思い返してみてください。
他人(きょうだい)と比べる
これも、気をつけていてもしてしまいがちです。
「○○ちゃんはもうこれができるんだって」
「○○くんは毎日これをしているらしいよ」
「お兄ちゃんの時はこんなことで困らなかったんだけどな」
「妹でもしてるんだから、あなたもしなさい」
言っていませんか?
私はたまに言ってしまって、言ってしまってから「また言っちゃった!」と反省しています。
人と比べることは、子供の発育において何も良いことはありません。常に人と自分を比べてしまう子になってしまいます。
比べるなら過去のその子自身にしてください。そして、比べる時は少しでもできたところを探してあげるようにしましょう。

前は全然できなかったのに、今日は少しだけできたね!
できるようになったことができなくなってしまっても、決して頭ごなしに否定しないこと。
いつかきっとまたできるようになるよ、と伝えてあげると子供も安心します。
まとめ
自己肯定感は子供のうちから育ててあげることができます。
- 自己肯定感を育てるために良い褒め方は、
- 結果ではなく過程を褒める
- 一度褒めた内容でも何度も褒める
- 直すべきところ → 良いところの順で伝える
- 適度なボディタッチをしながら褒める
- 自己肯定感を育てるためにNGな行動は、
- 人から子供のことで褒められた時に「そんなことないよ」と謙遜する
- 何度も同じことで注意をしていると、「前にも言ったでしょ」と言ってしまう
- 他人(きょうだい)と比べる
完璧にできなくても良いので、できるだけ上記のことを意識して子供と関わっていきたいですね。
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