皆さんは、どんな環境で育ちましたか?
私はこれまで、自分がどんな環境で育ってきたかを考えたことがありませんでした。
しかし最近、色々なことを思い返しているうちに、私は過保護に育てられてきたんじゃないかと思うようになりました。
そんな私の、過保護で育ったゆえの苦労を書いていきたいと思います。
同じような環境で育った方や、親になって同じように育ててしまっている方の参考になれば幸いです。
いつでも母が喋ってくれる【病院・電話】
私の母は、普段は普通に叱ったり、自分のことは自分でさせたりしていました。
ただ、対外的に私が喋らなくてはいけない時に、すべてそれを代わりにしてくれていたのです。
たとえば、病院の受診の時…

三日前くらいから鼻水が出て、昨日から咳がひどくて…。

……

風邪でしょうね。薬を出しておきます。
(まめだいずの方を見ながら)カプセルか錠剤はどちらがいいですか?

この子はカプセルが飲めないので、錠剤でお願いします。

……
私、その場にいるけど、一言も発することなく診察終了。
まあね。小学生くらいならいいと思うんですよ。でもこれ、高校生になっても続いてましたからね。
当時はそれが当たり前だと思っていて、何も疑問を感じなかったんですが、今考えると過保護でしょ…。
他にも、美容室の予約の電話とかもしてくれていました。
結果、自分で何もできない子の完成!
そんな環境で育った私は、当然、大人と喋ることが苦手になりました。
バイトの応募の電話さえできない。
手を震わせながらやっとこさ電話できても、面接に母についてきてもらう始末です。

あの、すみません。アルバイトの面接に来たんですけど…。

……

…キミさあ。お母さんについてきてもらわないと何もできないわけ?
そんなんじゃ働けないよ。
アルバイトしたかったら、一人でちゃんと来なさい。
と、面接もしてもらえず門前払いされてしまいました。
当時の私は怒りに震え、「何であんな言い方されなくちゃいけないの?」なんて思っていました。
今から思うと、当然の対応ですよね。バイトの面接にお母さんについてきてもらうなんて、ありえません。
お店の買い物も、レジはいつも母が支払いしてくれていました。私のお金で買うときも、財布を預けて買ってもらっていました。
高校生にもなって、私は本当に何もできない子でした。
まめだいずの努力
大学生になると、いよいよ自分で色々なことをしなければならなくなりました。
県外の大学に通うことになったので、一人で電車に乗らなくちゃいけません。
学食でのご飯も、支払いは自分でします。
ゼミの先生とのやりとりも自分でしました。
全部当たり前のことだけど、これらのことが私にとっては大変なストレスとなりました。
何をするにしてもドキドキするし、何か質問されても咄嗟に返事できないし、正直逃げ出したかったです。
でも、なんとなく気づいてたんですよね。このままじゃいけないって。
だから、ドキドキするけど頑張って全部自分でやりました。母には一度も頼りませんでした。
就職して一人暮らしを始める時も、一人で仲介業者を探して、物件を見にいって、契約までしました。その間、心臓が飛び出しそうなくらいドキドキしっぱなしでした。
母に頼れば手助けしてくれただろうけど、それじゃ何もできない子のままですから。
怖い、不安、無理、できない、何度も思ったけど、頑張って母から自立しました。
子育てで気をつけていること
そんな私も、いまや三児の母です。
一番上の子は8歳、だんだん自分でできることが増えてきました。
私みたいな何もできない子になってほしくはないので、していることがいくつかあります。
- 自分の買い物は自分でレジで支払わせる
- 友達と約束した時は、相手の親に遊びに行ってもいいか自分で聞かせる
- 学校で疑問に思うことがあれば、自分で先生に聞くようにさせる
まだ病院では私が症状をまとめて先生に伝えていますが、これも高学年になったら自分でさせてみようと思っています。
年齢が高くなればなるほど、やってもらっていたことを自分でしようとするとストレスが大きくなります。だから、小さいうちに色んな経験をさせておこうと思っています。
おわりに
過保護って、本当に子どものためになりません。
いま子育てをしていて「過保護にしてしまっているな」という方は、お子さんのためにも関わり方を考え直してあげてください。
私のような子どもが一人でも少なくなりますように願っています。
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