皆さんはホルネル症候群という名称を聞いたことがありますか?
たぶん、ほとんどの人が聞いたことはないと思います。
私自身、息子の症状と当てはめてみて初めてこれの存在を知りました。
今回は、私が調べてみたことと、息子の実際の症状についてお話してみようと思います。
ホルネル症候群の症状
ホルネル症候群の主な症状は、以下のようなものがあります。
- 片側の目のまぶたが垂れ下がっている(しっかり開かない)
- まぶたが垂れている方の顔面、および頭部は汗をかかないことがある
- 瞳孔が収縮している
他にもありますが、主な症状としては以上です。
息子の症状はこのすべてに当てはまっていました。
息子は右目に症状があり、右の顔面と頭部は全く汗をかきません。左側が汗だくの時でも、右の髪の毛はサラッサラ! すっごく変な感じです。顔も左だけ赤くなり汗をかきます。
ホルネル症候群の原因
では、なぜこのような症状が出るのでしょうか?
眼と脳は神経繊維がつないでいます。この神経繊維が眼から脳へつながる途中のどこかで遮断されてしまうと、ホルネル症候群が起こるそうです。
ホルネル症候群は自然に発生することもありますが、別の病気などが原因で発生することもあります。例えば以下のようなものが原因となります。
- 脳腫瘍
- 頸部リンパ節腫脹(首のリンパ節の腫れ)
- 大動脈、または頸動脈の解離
- 胸部大動脈瘤(大動脈の壁に膨らみができる)
- 頸部および頭蓋の損傷(けが)
先天性ホルネル症候群もあり、その場合は出生時から存在しています。
体に害はあるの? 治療は必要?
神経繊維が遮断されるとか、全く汗をかかないとか、なんだか怖いですが…
結局、治療した方がいいのかどうかが一番気になるところです。
結論から言いますと、先天性の場合は受診や治療の必要はありません。
というより、ホルネル症候群には治療法がないため受診しても意味がないのです。
先天性でない場合は、原因となった病気などを特定しなければなりません。特定できたら、その病気の治療をします。この場合も、ホルネル症候群そのものの治療は必要ありません。
ようするに、ホルネル症候群そのものは怖い病気ではありません。
私の息子の場合
私が息子に対して違和感を感じたのは、生後数日も経たないうちでした。
左目がしっかり開いているのに対して、右目がまったくと言っていいほど開かなかったからです。

第一子ということもあって、そりゃもう不安になりまくりました。もしかしてこのまま右目が開かないんじゃないか? と…
入院中も先生に何度も確認しましたが、「そのうち開くから大丈夫ですよ」って言って、しっかり診察もしてもらえませんでした。
あまりにもあっさり「大丈夫」と言われてしまったので、私の考えすぎかと思って気にしないようにしました。
でも、生後2ヶ月が経っても右目はほんの少ししか開きません。いよいよ再び不安になり、かかりつけの小児科の先生のところに受診しました。

その先生も「まぁ~たまにあるんですよ。そのうち開きますよ~」と、ろくに診ることもしてくれませんでした。また考えすぎかと思った私は気にしないようにしました。
成長とともに右目は少しずつ大きく開くようになり、左目よりは小さいものの小学校にあがるころにはパッと見わからないくらいにはなりました。

小学校にあがってたくさん動くようになったある日、右の顔面や頭部に全く汗をかいていないことに気がつきました。一滴も汗をかいていないので、さすがに心配になり、Googleで検索しまくり…
すると、ホルネル症候群が息子の症状にバチッと当てはまっていたのです。
息子は3歳半検診で弱視が見つかってから、3ヶ月に一度眼科に通っていました。その受診の日、私は「右側だけ汗をかかないんですが、この子はホルネル症候群ではないでしょうか?」と先生に尋ねてみました。
先生は「よく知ってますね! おそらくそうだと思いますよ」と言ってくれました。
治療の必要がないからでしょうが、その後いつも通りに診察は終わりましたが、そこで先生に認めてもらえたことで、数年にわたる私のモヤモヤが一気に解決されました。
現在息子は小学3年生ですが、ホルネル症候群で困ることは特になく過ごしています。
右側だけ汗をかかなくても、運動会の練習などで熱中症になることもありません。
おわりに
ホルネル症候群、怖くないですよ!
私のように検索しまくって不安になっている人の役に少しでも立てれば幸いです。
先天性ではない人は一度受診してみてくださいね!
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